そのとき、耳元で 藪蚊 の羽音がした。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 ページ位置:1% 作品を確認(amazon)
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蚊・ハエ
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前後の文章を含んだ引用
......確かに、脈はまったく感じられなかった。脇の下に手を入れて体温を確認し、頭部から背中、腕、脇腹、尻、脚と光を当てながら観察する。腹部のほかに傷らしきものはない。 そのとき、耳元で藪蚊の羽音がした。日下は顔をしかめ、手で払いのけながら、茂みの中や高速道路の側壁周辺をもう一度見回した。遺留品や凶器らしきものは見当たらない。茂みの周囲の土に目を凝らす。足跡がい......
単語の意味
耳元・耳許(みみもと)
耳元・耳許・・・耳の根もと。耳のそば。耳のすぐ近く。耳許の「許」は、「近く」「そば」を意味する。
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ひしめく蠅が、漣(さざなみ)が渡るように揺れて動く
大岡 昇平 / 野火 amazon
酸っぱいような蚊の唸り声
徳田 秋声 / あらくれ amazon
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ゴキブリはケチャップがドロリと溜まった皿に頭を突っ込んで背中が脂で濡れている。ゴキブリを潰すといろいろな色の液が出るが、今のあいつの腹の中は赤いかも知れない。昔、絵具のパレットを張っているやつを殺したら鮮やかな紫色の液体が出た。その時パレットには紫という絵具は出していなかったので小さな腹の中で赤と青が混じったのだろうと僕は思った。
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
何千匹もの蟬が時計のねじを巻くみたいに鳴いていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
耳のあたりでちいさな歌をきいたように思ったので婦人がふりむくと、そこには一匹の蜂がけだるそうに飛んでいた
三島由紀夫 / 花ざかりの森 amazon
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