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妙に自分の心がざわざわと波立つのを感じていた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:35% 作品を確認(amazon)
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胸騒ぎ・嫌な予感
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前後の文章を含んだ引用
......から。私が見たときはもう戻し始めてたもの。あの人がおかしいと思ってくれたら、もうちょっとねえ、何とかなったかもしれないけど……」 満喜子の話を聞いていて、雪見は妙に自分の心がざわざわと波立つのを感じていた。それは昨日の記者、寺西が放った「死因に不審な点はないか」という言葉が源にあった。 雪見が無言のままでいると、満喜子は決まり悪そうに謝った。「ごめんなさい。人のせ......
単語の意味
妙(みょう)
・・・とてもいい。非常に優れている。または、不思議、奇妙なこと(さま)。
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胸騒ぎ・嫌な予感の表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(開けてはいけないと感じる不吉なガラスビンを前にして起こる恐怖と好奇心の葛藤)息を詰めたまま金属製のねじ蓋に手をかける。蓋は強く締まっている。このおかしな感じ、まるでガラス壜ではない何かをこじ開けて、口で言えないほど不吉なものを解き放とうとしているような感じはどこからくるのだろう?  フレテハイケナイ――カンガエテハイケナイ――。  声がまた聞こえる。頭のなかではなく、天井のあたりから降ってくる気がする。キョトキョトと周囲を見回す。部屋の空気が重く脈打っている。ベッドも衣類も壁もどくんどくんと脈打っている。蓋にかけた手が震える。震えが背筋を伝い、正座したまま上半身が他愛なく揺れる。《…略…》頭のなかにも部屋のなかにも動悸が響き渡る。嵐のようなその音のほか何も聞こえなくなる。まるで自分自身の心臓の内部にいるみたいだ。視界全体が拍動する。どくんどくんと叫ぶ。イケナイ、イケナイ、イケナイ、イケナイと叫ぶ。頭が割れる! 壜から手を離し、両側から強く 頭蓋 を挟みつける。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon関連カテ胸騒ぎ・嫌な予感好奇心・興味を示す動悸・胸がドキドキ・心拍数が上がる
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「心」の言葉を含む恐怖の表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
いきなり宙に放り出されたようなもとなさに襲われる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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背中にざぁっと鳥肌が立っていくのがわかった。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
おびえて私の手をぎゅうと握った弟の手
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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