自尊心が満足させられ微笑することができた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:74% 作品を確認(amazon)
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微笑み・薄笑い
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前後の文章を含んだ引用
......った。去れ、行きて汝のなすことをなせ。見離された群れのなかに、あなたはあの男をも入れるのですか。 フェレイラの孤独と自分の寂しさとをこのように比較した時、始めて自尊心が満足させられ微笑することができた。そしてかたい板の間に体を横たえて、眠りが訪れてくるのをじっと待っていた。Ⅷ 翌日、ふたたびここを訪れた通辞は、「どうだな。思案はしたか」 いつものように猫が獲物......
単語の意味
自尊心(じそんしん)
満足(まんぞく)
自尊心・・・自分の考えや気持ちを大切にする心。自分という存在に誇りを持つ心。うぬぼれの気持ち。プライド。
満足・・・1.自分の思い通りになって、不満がないこと。これ以上注文のつけようがないこと。申し分がないこと。
2.十分なこと。完全なこと。
2.十分なこと。完全なこと。
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微笑み・薄笑いの表現・描写・類語(口・顎のカテゴリ)の一覧 ランダム5
微笑は霧のようなものに変り
安部 公房 / 他人の顔 amazon
両唇の角をちょっと上へ反らせるとひとを焦 らすような唇が生き生きとついていた。
岡本かの子 / 金魚撩乱
自信ある女優が喜劇の舞台にでも現われるように、軽い微笑を右の頬 だけに浮かべながら
有島武郎 / 或る女
ミュウは微笑んだ。久しぶりにどこかの引き出しの奥から引っぱり出してきたみたいな、懐かしく親密な微笑みだった。目の細め方がすてきだ。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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「口・顎」カテゴリからランダム5
好意が頬 に刻まれた
梶井基次郎 / 城のある町にて
唇は微動しながら喜びの皺 をその両端に深めていった。
横光利一 / 日輪
猿のような口つきでりんごをかじる
住井 すゑ / 夜あけ朝あけ amazon
「笑う・笑み」カテゴリからランダム5
機嫌をとるように卑屈な笑いをあご髭のはえた顔に浮べ
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
如月は上を向き、けたけたと空を突くように笑ったけれど、睦月は、いつも笑みを隠すように視線を地に向けて笑っていた。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
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