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機嫌をとるように卑屈な笑いをあご髭のはえた顔に浮べ
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:34% 作品を確認(amazon)
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愛想笑い・作り笑顔
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前後の文章を含んだ引用
......ここに飛びこんだ時、どこかでぶつけたにちがいありませんでした。「パードレ」岩かげの間で小さな眼が、じっと私を窺っていました。「あってまあ、お久しゅう」 彼は私の機嫌をとるように卑屈な笑いをあご髭のはえた顔に浮べ、「ここは危なかと。でも俺が見張っとります」 黙ってその顔を見つめると、キチジローは主人に叱られた犬のように、眼をそらせました。そしてそばの草をむしると口に入れ......
単語の意味
卑屈(ひくつ)
髭・鬚・髯(ひげ)
卑屈・・・必要以上に自分を低く評価すること。また、そうしていじけることやその様子。
髭・鬚・髯・・・主に男性の、口・顎(あご)・頬(ほほ)のあたりに生える毛。顎ひげや頬ひげであることを強調する場合は、それぞれ「鬚」「髯」を使う。動物では、口のあたりに生える長い毛をいう。
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笑おうとして、だが醜く頰が引きつった
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
温度の低い笑みを浮かべさせた。
綿矢 りさ / 勝手にふるえてろ amazon
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ウエイトレスの顔は彼らを迎える大仰な表情でにわかに生き生きし出した。
梶井基次郎 / ある崖上の感情
かつがれているのに喜びすぎるのは損だと思っているような顔付き
木山 捷平 / 木山捷平全詩集(雨) amazon
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気の抜けた炭酸水のボトルのキャップを回した時のような、力ない笑いが漏れた。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
頬の筋肉をゆでたまごみたいにふくらませて、わらう。
朝井 リョウ / 燃えるスカートのあの子「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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