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もう日向とは思えないそこに、気のせいほどの影がまだ残っている。
梶井基次郎 / 冬の日 ページ位置:10% 作品を確認(青空文庫)
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存在感がない・影が薄い
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前後の文章を含んだ引用
......ような弾性で撓 ない踊りながら、風を揺りおろして来た。容貌をかえた低地にはカサコソと枯葉が骸骨 の踊りを鳴らした。 そんなとき蒼桐の影は今にも消されそうにも見えた。もう日向とは思えないそこに、気のせいほどの影がまだ残っている。そしてそれは凩 に追われて、砂漠のような、そこでは影の生きている世界の遠くへ、だんだん姿を掻 き消してゆくのであった。 堯 はそれを見終わると、絶望に似た感情で窓を鎖......
単語の意味
日向(ひなた)
日向・・・太陽の光が当たっている場所。⇔日陰。
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