僕はマラルメの(詩集の)背表紙で、黒と白の縦模様がある蛾の腹を押し潰した。蛾は脹らんだ腹から体液が漏れる音とは別の小さな鳴き声をだした。
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー 作品を確認(amazon)
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蛾(が)
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単語の意味
腹(はら)
蛾(が・ひひる・ひむし)
腹・・・1.ヒトなど動物の、胴の下半部の前面と考えられる側。背(せ)の反対側の部分。また、その内側にある内蔵。
2.(腹の内面にあるものとして)心。考え。感情。気持ち。また、度量や度胸、気力もいう。
3.物の中央の膨らんだ部分。「指の腹」「銚子の腹」など。
4.背に対して、物の内側の部分。
2.(腹の内面にあるものとして)心。考え。感情。気持ち。また、度量や度胸、気力もいう。
3.物の中央の膨らんだ部分。「指の腹」「銚子の腹」など。
4.背に対して、物の内側の部分。
蛾・・・鱗翅目(りんしもく[=ガやチョウなど])の昆虫のうち、蝶以外のものを総称。止まった時の羽が水平になる、口先がらせん状になっていないなどで蝶と区別する。ただし、生物学的には明確な違いはない。主に夜活動する。きわめて種類が多く、日本だけで5000種ほどいる。「ひひる」「ひむし」はガの古称。特に、蚕(かいこ)のものをいう。
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蛾(が)の表現・描写・類語(昆虫・虫のカテゴリ)の一覧 ランダム5
枯葉のように散ってゆく蛾もあった。
川端 康成 / 雪国 (新潮文庫 amazon
褐色の厚ぼったい羽をふるわせる蛾
堀 辰雄 / 風立ちぬ amazon
蛾が、檜皮(ひわだ)色の小さい羽毛のような触角を突き出す
川端 康成 / 雪国 amazon
蛾が木の葉のようにぱらりと落ちる
川端 康成 / 雪国 amazon
小さな蛾が灰色の翅(はね)をふるって、ちりちりと舞い上がる
中 勘助 / 銀の匙 amazon
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甲虫が花粉にまみれてずっぷりと蜜に酔う
中 勘助 / 銀の匙 amazon
蝉がジッジジッジと鳴いた。
梶井基次郎 / 城のある町にて
朱ザヤのような照りのある、小がらの赤トンボ
山本 有三 / 波 amazon
一筋二筋と糸のように残って聞えた虫の音
永井 荷風 / ぼく東綺譚 amazon
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