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この部屋で横になっていると、これまであまり思いだしたことのない昔の出来事や情景が次々と浮かんできた。《…略…》僕は予想もしなかった記憶の奔流(それは本当に泉のように岩のすきまからこんこんと湧き出していたのだ)にひたりきって、直子がそっとドアを開けて部屋に入ってきたことに気づきもしなかったくらいだった。
村上 春樹 / ノルウェイの森 上 作品を確認(amazon)
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雑念・思いが頭に浮かぶ
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単語の意味
奔流(ほんりゅう)
情景・状景(じょうけい)
奔流・・・勢いのある流れ。激しく力づよい流れ。急流。奔湍(ほんたん)。
情景・状景・・・人の心を動かす風景や場面。
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雑念・思いが頭に浮かぶの表現・描写・類語(思考・頭の中の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
心頭には老母と妻とのことが浮かんだ。
森鴎外 / 阿部一族
ときどき彼は、彼女がこの東京にいるのだということを、何かの拍子にふと思い出しどうしているだろうかなどと考えることがあった。がそれがまるで溝の中から浮かび上ってくる水泡のように、彼の意識に上ってきては、すぐさま、跡形もなく、消えて行ってしまうのであった。
野間 宏 / 残像「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
集中力を欠いてくると、いつの間にか、パリの洋子のことを考えていた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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(いやな記憶が)まぶたの裏に 甦ってきた。その影像を追い払うように、彼は壁に頭を打ちつづけた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
「ウチは全国紙じゃないんだ。二十人以上出せば他の取材に手が回らなくなる」 「二十五人。ならば調達できますか」 すぐさま中間を取った。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
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