処々を引っ掻 いて木肌の出た筏
岡本かの子 / 河明り ページ位置:33% 作品を確認(青空文庫)
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船・ボート
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......いる。少し離れて団平船 と、伝馬船 三艘 とが井桁 に歩び板を渡して、水上に高低の雪渓を慥えて蹲 っている。水をひたひたと湛 えた向河岸の石垣の際に、こんもりと雪の積もった処々を引っ掻 いて木肌の出た筏 が乗り捨ててあり、乗手と見える蓑笠 の人間が、稲荷 の垣根の近くで焚火をしている。稲荷の祠 も垣根も雪に隈取 られ、ふだんの紅殻 いろは、河岸の黒まった倉庫に対し、緋縅 し......
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大きなクジラのような形の飛行船
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
鳥のように速く、岩のように頑丈な楠の刳り船
高田 宏 / 木に会う amazon
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ひろびろとした水郷の其処此処に浮ぶ舟がうごくともなくうごいている。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
ボートが浮かび、その高い帆柱が波のままに空中に弧を描いていた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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