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林に囲まれたこぢんまりしたお寺で、せみの声が何重にも渦を巻いていた。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:8% 作品を確認(amazon)
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蝉(せみ)
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......ことができた。それぞれみんな病気なのだ、とわたしは思った。 弟に最後に会ったのは、去年の夏、母親の一周忌の時だった。それはとてもささやかな一周忌だった。武蔵野の林に囲まれたこぢんまりしたお寺で、せみの声が何重にも渦を巻いていた。弟とわたしとわたしの夫の三人は、その渦の目の中にぽつんと正座して、長い時間お経を聞いていた。その後、わたしたちはまるでせみの声に鼓膜を吸い取られたかのように、無......
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(蜜蜂の巣が)飾り玉のようにまん丸に蜜蜂が群れて止まっていた。
火野 葦平 / 麦と兵隊「土と兵隊・麦と兵隊 (新潮文庫)」に収録 amazon
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こおろぎが寒げに鳴いている
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