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......夜放送で同じものを観たことがある。裸の胸に白いフリルのついたシルクのシャツをまとってみせる貴公子のような絶世の美男だったが、彼は格別わたしの興味を惹かなかった。美しいが筋肉のない、脆弱な草食動物のようにしか見えなかった。　だが、あの頃のわたしは、恋を描いたもの、恋について触れられているものに対して異様なほど貪欲だった。対象はなんでもよかった。映画でも小説でも、テレビの退屈なドラ......