(考えるのをやめる)やがて眠気の混じった物憂い無関心が十和子を包み込む。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:72% 作品を確認(amazon)
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冷静・落ち着く
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前後の文章を含んだ引用
......をするはずがない。水島が、もし手酷く十和子を傷つけたら、もしどこまでも不誠実だったら、そのときは……水島も、水島も、水島も、報いとして命を落とすかもしれない。 やがて眠気の混じった物憂い無関心が十和子を包み込む。街の音。耳の奥でビデオテープが途切れなく巻きもどっていくような耳鳴り。 両手をポケットから出して息を吹きかける。この場所から、黄昏ていく街並みを見ているのが好き......
単語の意味
物憂い(ものうい)
物憂い・・・気持ちがさっぱりしない。なんとなく心にわだかまりがある。だるくて何もかも面倒だ。「物」は、なんとなくそういう感じがすることを表す。
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