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腹の底から雲井を鼻の孔 まで吐き返す。途中で煙が戸迷 いをして咽喉 の出口へ引きかかる。先生は煙管 を握ってごほんごほんと咽 び返る。
※備考※ 雲井は、タバコの銘柄
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:12% 作品を確認(青空文庫)
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タバコ
咳をする・咽ぶ・喉が鳴る
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前後の文章を含んだ引用
......と云うのが得意なんです。それだから東風 を音 で読むと僕がせっかくの苦心を人が買ってくれないといって不平を云うのです」「こりゃなるほど変ってる」と迷亭先生は図に乗って腹の底から雲井を鼻の孔 まで吐き返す。途中で煙が戸迷 いをして咽喉 の出口へ引きかかる。先生は煙管 を握ってごほんごほんと咽 び返る。「先日来た時は朗読会で船頭になって女学生に笑われたといっていたよ」と主人は笑いながら云う。「うむそれそれ」と迷亭先生が煙管 で膝頭 を叩 く。吾輩は険呑 になったから少......
単語の意味
咽喉(いんこう・のど)
雲居・雲井(くもい)
腹(はら)
咽喉・・・のどのこと。
腹・・・1.ヒトなど動物の、胴の下半部の前面と考えられる側。背(せ)の反対側の部分。また、その内側にある内蔵。
2.(腹の内面にあるものとして)心。考え。感情。気持ち。また、度量や度胸、気力もいう。
3.物の中央の膨らんだ部分。「指の腹」「銚子の腹」など。
4.背に対して、物の内側の部分。
2.(腹の内面にあるものとして)心。考え。感情。気持ち。また、度量や度胸、気力もいう。
3.物の中央の膨らんだ部分。「指の腹」「銚子の腹」など。
4.背に対して、物の内側の部分。
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一ぷく巨大な烟 の一団を吹き出した。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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胃の不調からくるゲップ
小川 洋子 / 仮名の作家「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
口をつぐんでいつもの咳をしはじめる。最初はケホン、ケホン、と軽く喉を震わすように、やがて肺全体から吐き出される濁った音をためらいもなく車両の内部に 撒き散らして、たいして苦しげでもない放心した顔つきで宙を見つめながら、いつ終わるともなく咳き込んでいる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
咳払いとも何か云おうとする前ぶれともとれる噎 び声
宮本百合子 / 伸子
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カーペットは厚く柔らかく、極北の島の太古の苔を思わせた。それは人々の足音を、蓄積された時間の中に吸収していった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
時刻表は、彼女にとって聖書のように無限の人生伴侶であり、古今の名作をよむように退屈しないのでした。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
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一番肺の底に残して置いたような溜息 をした。
岡本かの子 / 河明り
顔の前の行燈(あんどん)を吸い込むような大欠伸(おおあくび)
泉 鏡花 / 高野聖 amazon
冷やかに流るる新鮮な空気を、腹一パイに吸い込んでホッとした
夢野久作 / ドグラ・マグラ
机にうつぶし泣いているような、哀しい咳
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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