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彼女がスカートを蝶のように翻してこぼす 鱗粉 のような肌の匂い
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 ページ位置:72% 作品を確認(amazon)
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体の香り・いい匂いのする人
スカート
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前後の文章を含んだ引用
......あ、日本の文学は素晴らしいわ」 サユリが本を読むとはティエンには信じられなかった。彼女に、活字や、それによって作り出された物語は、まったく無縁のように思われた。彼女がスカートを蝶のように翻してこぼす鱗粉のような肌の匂いの方が、よほど、多くのことを物語っているからだ。どんな悲劇も喜劇も彼女の足の一振りから生まれて来るように彼には思われた。そんな女に本を読む必要などあるだろうか。......
単語の意味
鱗粉(りんぷん)
翻す(ひるがえす)
蝶(ちょう)
鱗粉・・・蝶や蛾の羽についている粉。指で羽を持ったりすると取れて羽の模様や色が薄れる。毛が進化したもので、水をはじき、光を反射する。由来は、顕微鏡で見ると、鱗(うろこ)のような形をしているから。
蝶・・・1.鱗翅目(りんしもく[=ガやチョウなど])の昆虫でガ以外のものを総称。四枚の大きな羽を羽ばたかせひらひらと昼間に飛ぶ。止まった時の羽を直立して閉じる、口先がらせん状になっているなどガと区別する。ただし、生物学的には明確な違いはない。主に昼間活動する。ひらひらと飛ぶ様子は死者の魂に結び付けられることもある。古名で「かわひらこ」という。
2.紋所の名。1の蝶をかたどったもの。
2.紋所の名。1の蝶をかたどったもの。
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