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すばしこく枝移りする小鳥のような不定さ
梶井基次郎 / 筧の話 ページ位置:71% 作品を確認(青空文庫)
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不安定・安定しない
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前後の文章を含んだ引用
......はそれを、露草の花が青空や海と共通の色を持っているところから起る一種の錯覚だと快く信じているのであるが、見えない水音の醸 し出す魅惑はそれにどこか似通っていた。 すばしこく枝移りする小鳥のような不定さは私をいらだたせた。蜃気楼 のようなはかなさは私を切なくした。そして深祕はだんだん深まってゆくのだった。私に課せられている暗鬱な周囲のなかで、やがてそれは幻聴のよ......
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(幻覚で、)ロマンスを彩って垂れていた薄青色の紗の幕が、途端にハッと消えてしまいました。まるで別荘の廊下に置かれた裸蝋燭の灯が、冷たい夜風のか弱いひとあおりにフッと滅してしまうような工合です。
村上知行 / 殉情の人
(まとわりつく)逼 るでもなく離れるでもなく、葉子の心にまつわり付いた。
有島武郎 / 或る女
ノブは古い奥歯のようにぐらぐらとしていた
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
唐突に電話を切った。 ぼくは彼女が受話器をもとに戻して、電話ボックスを出て行くところを思い浮かべた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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