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前後の文章を含んだ引用

......ら出ている引詰に結った小さな頭が遠ざかって行くのを見ると、いかにも見すぼらしく、哀れに思えた。　彼はいつも会う、その宿へ入って行った。暗い茶の間の長火鉢に坐った女将は、「まあ、えらい雪どすなあ」と言い、さも無精たらしく、猫のような感じで起って来た。「少し用があるから、一人で来るよう。すぐ」　女将はそのよう電話をかけた。　女は珍しくすぐ来た。そして彼がそのことを言い出すと、当惑したよう黙っていたが、しまいに......

単語の意味

無精・不精（ぶしょう）

猫（ねこ）

無精・不精・・・精が出ないこと。怠（なま）けること。面倒くさがること。また、そのさま。また、そのさま。身だしなみに無頓着なさまなどにもいう。「精」は、「ひたすらはげむ」という意味。

猫・・・１．ネコ科の哺乳動物の総称。形は虎に似て、柔軟な体や出入り自由な爪、鋭い感覚のひげを足を持つ。暖かいところを好み、鼠（ねずみ）をよく捕るとされる。
２．（猫の皮を胴張りに用いるところから）三味線の異称。
３．猫車（ねこぐるま）の略。
４．猫火鉢（ねこひばち）の略。
５．ふいごの内側についていて、空気の出る孔をふさぐ革。