淡々とした告知を黙って聞き、ややあってから受け容れた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 ページ位置:12% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
会話の間を取る
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......うことになってたが、それは無理だろうと本社と話し合った。君のイラク取材は終わりだ。朝食のヒドい〝イングリッシュ・ケーキ〟も、もう食べなくていい。」 洋子は、その淡々とした告知を黙って聞き、ややあってから受け容れた。必ずしも予想外というわけではなく、安堵と無力感とが綯い交ぜになっていた。「あのパウンド・ケーキの味は、きっと忘れられないわね。」「恋しくなった時のために、レシピ......
単語の意味
淡淡・淡々(たんたん)
淡(たん)
淡淡・淡々・・・1.落ち着いて感情の起伏があまりなく見える。言動に無駄がなく、あっさりしている。「淡々と仕事をこなす」
2.色や味などが淡白。しつこくなく、あっさりしている。
同じ漢字を重ねることで、語調を整えて意味を強めた表現。
2.色や味などが淡白。しつこくなく、あっさりしている。
同じ漢字を重ねることで、語調を整えて意味を強めた表現。
淡・・・淡いこと。味や色が濃くないこと。あっさり。
ここに意味を表示
会話の間を取るの表現・描写・類語(言葉を交わすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
反応があるまで、数秒の間が挟まった。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
淡々とした告知を黙って聞き、ややあってから受け容れた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
ミュウはそう言うとぼくに横顔を向けて、窓の外を見た。海を渡ってくる風がひだのあるカーテンを揺らせていた。彼女が夜の闇に目をやると、部屋の静寂がいちだんと深まったような気がした。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
たっぷりと時間をとってから、私は言った。
朝井 リョウ / もういちど生まれる「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「言葉を交わす」カテゴリからランダム5
彼女の関心はある一点に集中されていて、たとえ自分が名を呼んでも、まるで盲目の少女のように振り向いて不思議そうな顔をするだけのように思われた。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
繰り返し何か言っていた。わざとはっきり口を動かして。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
「そう言えば」慎一が気分を変えるように言った。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
あいつなら、南極観測隊にビーチパラソルを売ることだってできる。断食中の僧侶にハンバーガーだって買わせるさ
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
「テンゴくん」と彼女は繰り返した。外国語の単語の発音を練習するみたいに。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
同じカテゴリの表現一覧
言葉を交わす の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ