下宿の主人は及川隆一が自分の言葉にのってこないのでしばらく黙った
野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 ページ位置:49% 作品を確認(amazon)
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黙る・沈黙
会話の間を取る
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前後の文章を含んだ引用
......らの金は、落し紙ぐらいに思ってなさるだろうが、それだけにその嘆きは大きいにちがいないというようなことを、彼の不潔な口臭を交えて及川隆一の顔の上にあびせかけた。 下宿の主人は及川隆一が自分の言葉にのってこないのでしばらく黙ったがひとの心などというものには全く考慮を払わないいつものあの流儀に従って後をつづけた。この下宿では自殺があったのはちょうどこれが二度目であり、そのときもやはり学生......
単語の意味
暫く・姑く・須臾(しばらく)
暫く・姑く・須臾・・・1.長いと感じるほどではないが、すぐともいえないほどの時間。ちょっとの間。一時的。
2.ちょっと待った!
2.ちょっと待った!
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「そうかよ。」 と言って黙った。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
目を伏せて返事をしなかった。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
要点を心の中で整頓 するらしくしばらく黙っていた
有島武郎 / 或る女
それきり何も話そうとはしなかった。ふたりは再び黙りこくって、ただ向かい合っていた。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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警備主任もさすがに話し疲れたようにしばし沈黙の中に身を沈めていた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
本のページのあいだにしおりをはさむみたいに、僅かに間をあけた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
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二人とも沈黙は少しも苦にならない。
小川 洋子 / 仮名の作家「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
(舟をこぐ女の)歌声は平らな海面に柔らげられ、優しくうるんで耳に届いた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
低い、嗄(しわが)れた声が、銹(さ)びたゼンマイのほどけて行くような感じで、ゆっくりと繰り返しました。
なだ いなだ / 童話ごっこ amazon
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返事に窮して
有島武郎 / 或る女
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