煤けて背骨のない藁人形のようなお婆さん
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:33% 作品を確認(青空文庫)
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老人
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......長閑な住居にいる人達が、どうして私の事を、馬の骨だの牛の骨だのなんかと言うのだろうか、沈黙 って砂埃 のしている縁側に腰をかけていると、あの男のお母さんなのだろう、煤けて背骨のない藁人形のようなお婆さんが、鶏を追いながら裏の方から出て来た。 「私、尾道から来たんでございますが……」 「誰をたずねておいでたんな。」 声には何かトゲトゲとした冷たさがあった。私は誰を尋......
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老いて憔悴 している
林芙美子 / 新版 放浪記
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老いて憔悴 している
林芙美子 / 新版 放浪記
老人は黙って立った。背が高くちょうど風雨にさらされた山の枯木のような感じがした。
志賀 直哉 / 暗夜行路 amazon
(淫売婦は)電気の下で見ると、もう四十位の女で、乾いたような崩れた姿をしていた。
林芙美子 / 新版 放浪記
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