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机の上にインク瓶を押さえにして、電報がおいてある。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:53% 作品を確認(amazon)
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文鎮(ぶんちん)・重し
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前後の文章を含んだ引用
......いるらしいが」の一句が目に残って、しばらく院長の存在を忘れていた。3 警視庁に三原が帰ったのは、夜の八時ごろであった。主任の笠井警部は帰ったあとでいなかった。 机の上にインク瓶を押さえにして、電報がおいてある。三原は、あんがい早く来たな、と思った。彼は立ったまま、すぐにひらいた。思ったとおり、北海道の札幌中央署からで、問い合わせにたいする返事であった。「フタバショウカ......
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机の上にインク瓶を押さえにして、電報がおいてある。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
陳列棚に、透明ガラスのペーパーウェイトが幾つも並んでいる。球形になりきれないガラス 塊 の、ひとつひとつのなんとも不揃いな歪みから目が離せなくなる。どのガラスの内部にも、ポッカリと丸い気泡がひとつ、まるで浮上の途中で凍りついたみたいに封じ込められている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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ガラスは糊でも塗ったように埃りで汚れて、曇っている。
葛西 善蔵 / 悪魔「葛西善蔵全集〈第1巻〉 (1974年)」に収録 amazon
(天眼鏡でのぞくと、)面白いのは、綿ごみである。 羽織っていた女房の茶羽織の 袂 が、半分ひっくり返っていたのを直したときにつまみ上げ、食卓の上にのせて、 仔細 に眺めた。 袂の丸みそっくりの、薄くやわらかいフェルトに見えるが、天眼鏡でのぞくと、さまざまな色の繊維の寄り集りである。 どこからどうして入ったのか、何本かの毛髪らしいものが、一粒の仁丹と、一本の赤い絹糸をからめて半月型を形づくっている。 持ち上げるとこわれそうなねずみ色のそれは、間違って咲いたなにかの花のように見える。 楠は「ウドンゲ」の花というのは、こういうのではないかと思った。 印度 あたりの想像上の花で、たしか三千年に一度咲くという。吉兆とも、凶兆ともいわれている。 ねずみ色の、雲のような、鳥の巣のようなものは花弁である。銀色の小粒と赤い絹糸は、 雄蕊 と 雌蕊 に違いない。
向田邦子 / 耳「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
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