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破れ靴のように捨てられた白いベンチの上に 私はまるで淫売婦のような姿態で 無数の星の冷たさを眺めている。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:57% 作品を確認(青空文庫)
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椅子・ソファ ・ ベンチ
夜空
星
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前後の文章を含んだ引用
......はないと思えた。帰って今夜はいいものを書こう。コウフンしながら、楽しみに私は夜風の冷たい町へ出て行った。
星がラッパを吹いている。 突きさしたら血が吹きこぼれそうだ 破れ靴のように捨てられた白いベンチの上に 私はまるで淫売婦のような姿態で 無数の星の冷たさを眺めている。 朝になれば あんな光った星は消えてしまうじゃありませんか 誰でもいい! 思想も哲学もけいべつしてしまった、白いベンチの女の上に 臭い接吻でも浴びせて下さいな 一つの現実は
......単語の意味
姿態・姿体(したい)
姿態・姿体・・・動きを含め、からだの線が作り出す見た目。体つき。
「態」は訓読みで「すがた、なり」と読める。
「態」は訓読みで「すがた、なり」と読める。
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椅子・ソファ ・ ベンチの表現・描写・類語(道具・家具のカテゴリ)の一覧 ランダム5
固まった白いクリームのような形の椅子
川上 未映子 / あなたたちの恋愛は瀕死「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
芥川竜之介 / 歯車
ふかふかの絨毯に体が沈むようなソファー。王侯貴族になったような気分です。
野崎 幸助「紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男 (講談社+α文庫)」に収録 amazon
腰掛けは得たいが知れない程ブクブクして柔かである。
林芙美子 / 新版 放浪記
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夜空の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
青から藍 に変わって行きつつある初夏の夜
有島武郎 / 或る女
星のない薄明るい夜空
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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星の表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
目に見える星たちはどれも釘で打ちつけられたみたいに、同じひとつの場所にじっと留まっていた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
全天を蔽う巨大な樹枝状となって、さながら銀河のお化のように頭上にのしかかっていた。
稲垣 足穂 / 弥勒 amazon
両側から黒い山なみの稜線に挟められた星空が、ちかちかと瞬く砂金の川のよう
三浦 哲郎 / モーツァルト荘 amazon
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「空・中空」カテゴリからランダム5
月はしだいにむこうの大木の梢に移ってゆき、そこでしばらくためらっているように見えた。
大岡 昇平 / 俘虜記 amazon
どんよりと曇っていた空に、大きな指を拡げたような黒雲がゆっくりと流れてくる
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
水に浮いたように星が出はじめた。
打木村治 / トルストイ・サロン
外はすっかり夕暮れだった。 街中の 全てがオレンジに沈んで、ごちゃごちゃして見えた。ゆく雲は蛍光色にふちどられ、西へ向かって幾重にも重なり進んでいた。すごい美しさだった。 まるで別の星に来てしまったような、珍しく透明で赤い夕焼けだった。
吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
ポールの影は、夕陽が沈むにつれて淡く 混沌 と、競技場の芝生の中に 滲んで行きつつあった。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
落ちかかる日輪は爛 れたような日中のごみを風に吹 き払 われ、ただ肉桃色 の盆 のように空虚に丸い。
岡本かの子 / 渾沌未分
「道具・家具」カテゴリからランダム5
麦藁で田螺(たにし)のような形に捻(よじ)れた籠を作って
長塚 節 / 土 amazon
二杯目が来るまでの間に、僕はタバコを出して火をつけた。ここで少しペースを落としておこうという気持ちの表れだった。
乾 くるみ / イニシエーション・ラブ amazon
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