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小さく白く輝く月がどこまでも高く照らし、そのまわりを黒というよりも青をいく枚も重ねたような夜空が波紋のように果てしなく広がって見えた。
吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 ページ位置:92% 作品を確認(amazon)
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夜空
月の光・月明かり
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前後の文章を含んだ引用
......れで、バスにもタクシーにも乗らずに、なんとなく遠い道のりを歩きはじめてしまった。 街中の人々が、そういえば夏ってこうだったなと一年ぶりに思い出すような夜だった。小さく白く輝く月がどこまでも高く照らし、そのまわりを黒というよりも青をいく枚も重ねたような夜空が波紋のように果てしなく広がって見えた。そんなふうに見上げる宇宙がぐんと立体的に思えた。並木が闇にざわざわと揺れ、にじむように鮮やかでみずみずしい緑が、力一杯香りを解き放っていた。なにもかもがはっきり......
単語の意味
夜空(よぞら)
夜空・・・夜の空。
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そらのてっぺんなんかつめたくてつめたくてまるでカチカチのやきをかけた鋼 です。 そして星 がいっぱいです。
宮沢賢治 / いちょうの実
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月夜で、道が明るかった。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
氷のごとく澄める月影
高山 樗牛 / 瀧口入道 amazon
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「空・中空」カテゴリからランダム5
幾筋かの雲がとても高いところに浮かんでいた。それはあまりにも遠く、あまりにも高く、人間の営みとは関わりを持たないきわめて抽象的な考察のようにも見えた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
月が渡船場の船縁にキラキラと美しく砕ける
田山 花袋 / 田舎教師 amazon
「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
ビルの直線と空の接線が、さっきから比べると少しずつぼやけてきている。空は街に触れている部分から陰り始める。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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