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微笑もうとしたようだったが、頬が震えてうまく笑えなかった。
平野啓一郎「ある男」に収録 ページ位置:6% 作品を確認(amazon)
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愛想笑い・作り笑顔
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前後の文章を含んだ引用
......、頭上に広がる青空を宛らに映したような海原と彼方の海岸線が描かれている。 里枝は、顔を上げて、固い表情のまま立っている、名前も知らない〝常連さん〟を見た。彼は、微笑もうとしたようだったが、頬が震えてうまく笑えなかった。 ページを更に捲ってゆくと、いつか話に出た一ツ瀬川やその近くの公園、近郊のダム、古墳群の花盛りの桜、……と、いかにも余所の人が行きそうな観光地から、やはり余所の......
単語の意味
頬(ほお・ほほ)
頬・・・顔の一部。顔の両脇で、口の真横にあるやわらかい部分。ほっぺ。ほっぺた。
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愛想笑い・作り笑顔の表現・描写・類語(表情・顔に表れた気持ちのカテゴリ)の一覧 ランダム5
愛想笑いで場を取り繕った。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
無理矢理に微笑を作ろうとしたが、微笑のかわりに、心ならずもひとすじの白い 泪 が眼からあふれ、泪は司祭の頰をゆっくり流れた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
親父の顔はすでに余裕のある柔和な笑いを取り返し、それで武装している。確かにこの笑いは商売用の武装である。
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
「わかるわよ、大丈夫。」 にこにこして彼女は言ったが、彼女の心の底のもう一人の彼女の不安をようく知っていた。
吉本 ばなな / らせん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
顔に偽クリスチャンのような「優しい」媚笑 を湛 え
太宰治 / 人間失格
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「表情・顔に表れた気持ち」カテゴリからランダム5
無理矢理に微笑を作ろうとしたが、微笑のかわりに、心ならずもひとすじの白い 泪 が眼からあふれ、泪は司祭の頰をゆっくり流れた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
黙したまま顔面を怒りでブルブルと震わせた。唇を半開きにして、 忙しなく口呼吸している。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
トウガラシを食べたサルのような顔
灰谷 健次郎 / ひとりぼっちの動物園 amazon
「笑う・笑み」カテゴリからランダム5
うふと気味の悪い胃弱性の笑を洩 らした
夏目漱石 / 吾輩は猫である
赤児が初めて笑い出す靨(えくぼ)のような消えやすい笑い
横光 利一 / 微笑 amazon
(笑顔は)いちばん夫婦の関係が丸くよくなっている時期の人妻の、鷹揚でまったりとした顔だった。忘れられない。せっかく育てて開いたお花みたいなものだった
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 amazon
ミュウは微笑んだ。久しぶりにどこかの引き出しの奥から引っぱり出してきたみたいな、懐かしく親密な微笑みだった。目の細め方がすてきだ。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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