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TVはまるで友達のように思えるけれど、実は壁と大差ない、なぜならもし強盗が入ってきて部屋の主が殺されても、TVは何事もなく映り続けるから
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:72% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......なく落ち着いて、コーヒーを飲むことにした。 現実のこわさの前に、TVはすっかり効力を失い、部屋のBGMとして流れていた。 昔読んだ小野洋子の言葉を思い出した。 TVはまるで友達のように思えるけれど、実は壁と大差ない、なぜならもし強盗が入ってきて部屋の主が殺されても、TVは何事もなく映り続けるから……というような文章だった。 一理あるなー、と思った。さっきまでそのこわさの波動で私たちとこの部屋のすべてを支配していたくせに、今やただの箱になってしまった。「......
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テレビをつけた。ほぼ無音だった空間に、女のしゃべり声と電子的な音楽がたちあがった。
羽田 圭介 / スクラップ・アンド・ビルド amazon
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映画は人間の心理の歪んだ鏡に映った真実をそのままに利用する
池澤 夏樹 / シネ・シティー鳥瞰図 amazon
お友だちに話すように紙の上に書いたのが、〈巴里の空の下オムレツのにおいは流れる〉であった。
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