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前後の文章を含んだ引用

......気になる夫が一番よくしゃべった。「喪服を着て、よよよよと泣き崩れるのが似合う女は、哀れのほうに入れたいね」「泣くときはよよ、だろう。四つは多いんじゃないのか」　小肥りに肥って、体も頰っぺたもロースハムのような分家の叔父が反論して、みなを笑わせた。　つい二日前に夫を失って寡婦になった七十五の母も、健気のほうに入れられた。居合わせた五人ほどの女のなかで、哀れ、ということになったの......

単語の意味

ロース（ろーす）

体（からだ）

小太り・小肥り（こぶとり）

ロース・・・牛、豚、羊などの背の食用肉。

体・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。

小太り・小肥り・・・やや太っていること。太り気味のこと。また、そのさま。「小」は、品詞に付いて、「少しの」「なんとなく」などの意味をあらわす。