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シートのけばは殆んど消え失せ、クッションは一ヵ月前のパンみたいだった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:68% 作品を確認(amazon)
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椅子・ソファ ・ ベンチ
ぼろい・使い古された
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前後の文章を含んだ引用
......れを昼食代りに食べてから列車に乗り込んだ。 列車はまさに廃車寸前というところだった。床板はやわらかい部分から波形に擦り減っていて、通路を歩くと体が左右に揺れた。シートのけばは殆んど消え失せ、クッションは一ヵ月前のパンみたいだった。便所と油の匂いがいりまじった宿命的な空気が車内を支配していた。僕は十分かけて窓を押し上げ、しばらく外の空気を入れたが、列車が走り出すと細かい砂がとび込んできたの......
単語の意味
月前(げつぜん)
月前・・・月の光が照らしている場所。また、月の光。
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ちょっと見ては何処の国の型かも判らない大型で彫刻のこんだ寝椅子
岡本かの子 / 母子叙情
腰掛けは得たいが知れない程ブクブクして柔かである。
林芙美子 / 新版 放浪記
私は木のベンチに腰掛け、ほこりっぽい風にさらされてただ見ていた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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(使い古しのグローブ)色は褪せ、縁はすり減り、メーカーのマークは取れてなくなっていたが、決してうらぶれた様子は見せなかった。指先をあてがうだけで、するりとルートの左手の形に馴染んだ。数えきれないボールを受けてきた革の光沢は、威厳さえ感じさせた。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
一寸見たのでは木か金かも知れないほど古びている。
伊藤左千夫 / 野菊の墓
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(口の中に灰を落とすタイプの)赤い達磨 の灰落しも、今朝最初に見た時の通りの方向を向いて、永遠の欠伸 を続けている
夢野久作 / ドグラ・マグラ
(贈るときの「つまらないものですが」)「あなたは立派な人です。どんな贈り物でも立派なあなたにふさわしいものはありません。あなたの足下に何を置いても、私の善意のしるしとしてしか受け取れないでしょう。だからこの品物の価値ではなく、私の心のしるしとして受け取って欲しい。最上の品物でもあなたに十分にふさわしい物といえば、それはあなたの価値に対する 侮蔑 となるでしょう」
新渡戸稲造 訳:岬龍一郎「いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 (PHP文庫)」に収録 amazon
大きな木札の付いた鍵
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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