TOP > 人物表現 > 思考・頭の中の状態 > 誤った考えを払いのける・頭から振り払う
烈しく首をふり、吐き気のようにこみあげてきたこの不愉快な想像を無理矢理に抑えつけようとしたが、しかし抑えつけようと努力すればするほどその想像は意志とは無関係に浮んでくる。
遠藤周作「沈黙（新潮文庫）」に収録 ページ位置：44% 作品を確認（amazon）
この表現が分類されたカテゴリ
誤った考えを払いのける・頭から振り払う
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......手によって、教会を裏切ったのである。 あの人までが転ぶようでは、とても自分にも、これから見舞ってくる試煉は耐えきれぬかもしれぬ──この不安が突然、胸をかすめた。烈しく首をふり、吐き気のようにこみあげてきたこの不愉快な想像を無理矢理に抑えつけようとしたが、しかし抑えつけようと努力すればするほどその想像は意志とは無関係に浮んでくる。 Exaudi nos, Pater omnipoténs et mittere digneris Sanctum qui custodiat fovéat p......
単語の意味
首・頸・頚（くび）
愉快（ゆかい）
首・頸・頚・・・１．頭と胴体をつなぐ細い部分。頸部（けいぶ）。また、「頭」そのものを指す場合もある。
２．１に似た役割を果たす部分や似た格好の部分。衣服の襟（首にあたる部分）。「びんの首」「セーターの首」など。
３．免職や解雇することをあらわす。首を切るという意味から。
２．１に似た役割を果たす部分や似た格好の部分。衣服の襟（首にあたる部分）。「びんの首」「セーターの首」など。
３．免職や解雇することをあらわす。首を切るという意味から。
愉快・・・爽（さわ）やかで快（こころよ）いこと。気分が晴れ晴れして、気持ちがいいこと。
ここに意味を表示
誤った考えを払いのける・頭から振り払うの表現・描写・類語（思考・頭の中の状態のカテゴリ）の一覧 ランダム５
自分でいることすらむつかしい、この現代のありよう。くもの巣みたいに張りめぐらされ、歩くとふっ、ふっとまとわりついてくる何かの影。はらいのけてもぺたりとした感触を残す。無視しきれないくらいの割合で空気にまぎれ込み、バイタリティーとか、生命の輝きとは最もかけはなれた弱っちい虫けらのようなエネルギー。見えないふりができても、それがあるかぎり、すっきりと視界が晴れることはない。
吉本 ばなな / キムチの夢「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
うるさそうに頭の中にある手のようなもので無性 に払いのけようと試みた
有島武郎 / 或る女
雑念を振り払うように、からあげをかたまりのまま口に放り込んだ。
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
胸へこみあげてくる毒々しい妄念を否定するように、烈しく首を振っては酒を呷（あお）る
山本 周五郎 / やぶからし amazon
このカテゴリを全部見る
「思考・頭の中の状態」カテゴリからランダム５
「ママ、もう一回滑っていい？」 まどかがスカートを引っ張ったので、雪見は我に返った。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
放心状態で地面の杭になっていた
島田 雅彦 / 聖アカヒト伝「ドンナ・アンナ (新潮文庫)」に収録 amazon
断片が混じりあってしまった二種類のパズルを同時に組み立てているような気分
村上 春樹 / 1973年のピンボール amazon
昭子はふと顔をあげ、なにかしらふっ切るように髪を振った
阿刀田 高 / 狂暴なライオン「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
思考・頭の中の状態 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ
