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死にかかった蛙 のように、ただもがいて
芥川龍之介 / 蜘蛛の糸 ページ位置:38% 作品を確認(青空文庫)
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あがく・ジタバタする
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前後の文章を含んだ引用
......間は、もうさまざまな地獄の責苦 に疲れはてて、泣声を出す力さえなくなっているのでございましょう。ですからさすが大泥坊の犍陀多も、やはり血の池の血に咽 びながら、まるで死にかかった蛙 のように、ただもがいてばかり居りました。 ところがある時の事でございます。何気 なく犍陀多が頭を挙げて、血の池の空を眺めますと、そのひっそりとした暗の中を、遠い遠い天上から、銀色の蜘蛛 ......
単語の意味
蛙・蛤・蝦(かえる・かいる)
蛙・蛤・蝦・・・両生類の一種。よく跳ねて、よく泳ぐ。体は短くて、首はなく胴と頭が連続しており、尾はない。後ろ足は大きくて、指には水かきがある。皮膚は湿り、色は多彩、種によっては変色する。変態し、幼生はオタマジャクシ。人間生活に身近な存在で、雨や田の神とする地域もあるなど伝承や俗信が多い。「かいる」は「かえる」の訛り。
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