(不景気)寒うなると人が動かんけんのう
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:23% 作品を確認(青空文庫)
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冬
寒い・冷気・凍える
景気・経済
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前後の文章を含んだ引用
......屋のだしを取る匂いが濃くなって、町を流れる川の水がうっすらと湯気を吐くようになった。泊る客もだんだん少くなると、母は店の行燈 へ灯を入れるのを渋ったりしている。 「寒うなると人が動かんけんのう……」 しっかりした故郷と云うものをもたない私達親子三人が、最近に落ちついたのがこの徳島だった。女の美しい、川の綺麗 なこの町隅に、古ぼけた旅人宿を始め出して、私......
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冬の表現・描写・類語(冬のカテゴリ)の一覧 ランダム5
長い冬に踏みしだかれた枯れ草が、寝そべったまま風に吹き殴られる
中島みゆき / 元気です「泣かないで・女歌」に収録 amazon
青空が広く、葉は落ち尽くし、鈴懸 が木に褐色 の実を乾かした。
梶井基次郎 / 雪後
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寒い・冷気・凍えるの表現・描写・類語(気温のカテゴリ)の一覧 ランダム5
あまり寒いので、伸子はウワワワワワ歯を鳴らしながらできるだけ小さく自分の体を縮めた。
宮本百合子 / 伸子
四頭のトナカイは全員が毛糸の靴下をはいていた。おそろしく寒い夢だった。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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景気・経済の表現・描写・類語(政治・経済のカテゴリ)の一覧 ランダム5
狂ったような好景気の嵐が静まると、冷たい不況の波が、ゆっくりとひろがってきた
沢村貞子 / 貝のうた amazon
やがてこの国にも不況が来た。冬を感ずるのは一番先に小鳥であるように、巴里の不景気を感じたのはまず町の唄うたいだった。
岡本かの子 / 巴里の唄うたい
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それは蒸暑い風の吹くいやな日だった。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
店の外に出ると、店内との温度差に顔の皮膚がちりちりする。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
毛穴の一つ一つが、暑さにうだった犬のように、だらりと舌を出してあえいでいる。
安部 公房 / 他人の顔 amazon
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五千円札をじっと見てから、小ノートに、〈ありがとう〉と書き、真ん中の卵形に透けた白い部分を陽にあてて見た。
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
(倒産)被爆してから十三年、又々土の上にたたきつけられてしまったような自分
竹西 寛子 / 長城の風 amazon
桃色の五十銭札
林芙美子 / 新版 放浪記
その本を買おうと裏表紙を見ると、さっき買ったネクタイと同じほどの価格が表示されていたので、しかたなく棚にもどす。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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