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胸をそらして目の前の壁のほうに顔を向けていた、たとえばばらばらと投げられるつぶてを避けようともせずに突っ立つ人のように。
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:30% 作品を確認(青空文庫)
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視線をそらす・顔を背ける
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前後の文章を含んだ引用
......わたしはとにかく赤坂学院が一番だとどこまでも思っとるだけです」 といいながら、見下げるように葉子の胸のあたりをまじまじとながめた。葉子は貞世を抱いたまましゃんと胸をそらして目の前の壁のほうに顔を向けていた、たとえばばらばらと投げられるつぶてを避けようともせずに突っ立つ人のように。 古藤は何か自分一人 で合点したと思うと、堅く腕組みをしてこれも自分の前の目八分 の所をじっと見つめた。 一座の気分はほとほと動きが取れなくなった。その間でいちばん......
単語の意味
胸(むね)
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視線をそらす・顔を背けるの表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
目は泰山ではなく、まっすぐに壁に向けられたまま
池井戸 潤 / 民王 amazon
復一はたじろいで思わず真佐子の正面を避 けて横を向いたが、注意は耳いっぱいに集められた。
岡本かの子 / 金魚撩乱
疲れた網膜を、ふと足もとにやすめた
吉川英治 / 銀河まつり
その必死すぎる目に引き込まれないように、心をそらした。街灯に照らされた小さな手を見ていた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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一九七三年の秋には、何かしら底意地の悪いものが秘められているようでもあった。まるで靴の中の小石のように鼠(人名)にははっきりとそれを感じ取ることができた。
村上 春樹 / 1973年のピンボール amazon
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まるで鏡にでも見入るようにそのはがきを見つめ
壺井 栄 / 二十四の瞳 amazon
(美しい少女が醜い中年を見つめる)感情を欠いた視線をただ揺るぎなく牛河に注いでいた。星明かりが名もなき岩塊を照らすように。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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