霧が森も 径 もすっかりかくし、その霧もやがて細かな雨に変りました。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:12% 作品を確認(amazon)
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霧・かすみ・もや
霧雨(きりさめ)
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前後の文章を含んだ引用
......、昨日の若い男たちに伴われて私とガルペは野良着に着かえさせられ部落の背後にある山に登りました。信徒たちは我々をより安全な場所である炭小屋にかくそうというのです。霧が森も径もすっかりかくし、その霧もやがて細かな雨に変りました。 炭小屋で我々は始めて自分たちが到着した場所がどこであったかを教えてもらいました。長崎から十六レグワの距離にあるトモギという漁村なのです。戸数は二百戸にも足りぬ......
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霧・かすみ・もやの表現・描写・類語(雨・霧のカテゴリ)の一覧 ランダム5
急に四囲の草木が葉裏をかえしたような妙な空あいになり、霧のようなものが立ちこめてみえる。
林芙美子 / 新版 放浪記
靄は月光を吸いちょうど荒絹のようにぼんやりと照っていた。
檀 一雄 / 花筐「花筐―初期作品集 (1979年)」に収録 amazon
往き来の人や車が、幻影のように現れては幻影のように霧のうちに消える
国木田 独歩 / 武蔵野 amazon
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霧雨(きりさめ)の表現・描写・類語(雨・霧のカテゴリ)の一覧 ランダム5
降っているのかいないのかわからないくらいなのに、そのくせ体だけはぐっしょりと濡れてしまいそうな細かな雨だ。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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「雨・霧」カテゴリからランダム5
雨はかえって礫(つぶて)を打つように一層激しく降りそそいで来た。
永井 荷風 / ぼく東綺譚 amazon
朝からの小糠雨はまだやまなかった。全市が一枚の濡れた大外套のようだ。
宮本百合子 / 伸子
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