泥沼に浮いた船のように、何と淋しい私達の長屋
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:14% 作品を確認(青空文庫)
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寂しい
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......と云う小説の中にも蝋燭 を買いに行って、五クローネルのつり銭と蝋燭をただでもらって来るところがありましたね。」 私も夫も、壺井さんの話は一寸うらやましかった。――泥沼に浮いた船のように、何と淋しい私達の長屋だろう。兵営の屍室と墓地と病院と、安カフエーに囲まれたこの太子堂の暗い家もあきあきしてしまった。 「時に、明日はたけのこ飯にしないかね。」 「たけのこ盗みに行くか…......
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