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宝石のような思い出を記憶の中から拾い上げては悲しい気持になっていた。《…略…》それらの残像は 匙 からこぼれる粉砂糖のようにさらさらと形を変えた。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 ページ位置:83% 作品を確認(amazon)
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......黒のとんかつ屋で、サユリを待っていた。彼は久し振りにバスタブにつかり、白髪を撫でつけて体に香水を振った。決意を固めたにもかかわらず、彼は今までサユリと作って来た宝石のような思い出を記憶の中から拾い上げては悲しい気持になっていた。 あの伊豆の別荘で潮風にまみれて、いとおしんだサユリの手や足たち。それらの饒舌で美しい蜘蛛のようなゆったりとした動き。それらの残像は匙からこぼれる粉砂糖のようにさらさらと形を変えた。そして快楽にのけぞった顎の可憐さや、その最中でもうっとりと開けられこちらを覗く黒い瞳。そのすべてに今日、訣別しなくてはならないのだ。これが最後の晩餐になると思う......
単語の意味
粉砂糖(こなざとう)
粉砂糖・・・さらさらと一粒一粒が細かい砂糖。粉糖(ふんとう)。
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