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降りつもる雪のように、ただ過ごしてきた月日
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:16% 作品を確認(amazon)
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雪
だらだら暮らす
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前後の文章を含んだ引用
......ころあの小さな事件の前に、私が自分の人生にどんな感想を持っていたかなんて、知る術はない。あるいは昔からこんな風に思っていたのかもしれない。どうだったんだろう。 降りつもる雪のように、ただ過ごしてきた月日だったのだろうか? 私は自分と自分との折り合いをどうつけていたのだろう? 髪をばっさり切ると、他人の対応が少し変わるから、自分の性格も微妙に変化する。……という......
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雪の表現・描写・類語(雪・霜・あられのカテゴリ)の一覧 ランダム5
雪にさからって歩いている。
林芙美子 / 新版 放浪記
部屋の灯りを吸って、雪の流れが光のような眩しい白さに変わっていく
連城 三紀彦 / 棚の隅 amazon
無理にこじ開けられた痛々しい傷跡のような赤土をいたわるように、所々を薄い雪がおおう
干刈あがた / 月曜日の兄弟たち「干刈あがたの世界〈2〉ウホッホ探険隊」に収録 amazon
砂塵のように、雪が人気のないホームに幾重もの襞(ひだ)となって流れている
連城 三紀彦 / 棚の隅 amazon
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だらだら暮らすの表現・描写・類語(暮らし・生活のカテゴリ)の一覧 ランダム5
一日を無為にすごすという思いが、彼の心を堪え難いものにした。そして夕暮の気配が部屋の窓や机の上の書物に影をつけ始めると、深い悲しみというような一種の落着きさえもない、価値などに全く関係のない焦躁に貫かれて、いつものように永杉英作のアパートに足を向けた。
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
ロシアの貴族のように(午後二時頃の朝餐 )が生活の習慣になっていた
梶井基次郎 / 冬の日
見るとはなく就職情報誌をめくっていた。ここ数日間は強い虚脱感の前に何もしない日々が続いていた
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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「雪・霜・あられ」カテゴリからランダム5
雪が冷たく燃えるような輝きを増す
川端 康成 / 雪国 amazon
雪にぬれた家々の甍(いらか)から、陽炎のように水蒸気がゆらゆらと長閑(のどか)に立ち上る
長与 善郎 / 青銅の基督 amazon
吹雪が、土間の中へ、斜めに、白い光の縞を投げこんで、妖しげなすすり泣きを吹き攫 った。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
夢の中にでもいるように、雪明かりが物の形を朧げに浮かび上がらせる
福永 武彦 / 風のかたみ amazon
「暮らし・生活」カテゴリからランダム5
年寄りと二人で暮らすというのは、ひどく不安なことだ。《…略…》私は、いつもいつでも「おばあちゃんが死ぬのが」こわかった。《…略…》私は心の中でいつも、たったひとりの家族を気にかけていた。 部屋のすみに息づき、押してくるそのぞっとするような静けさ、子供と年寄りがどんなに陽気に暮らしていても、埋められない空間があることを、私は誰にも教えられなくてもずいぶん早くに感じとった。
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
生活のどん底まで沈み切った十年の月日
有島武郎 / 生まれいずる悩み
砂のように静かに流れていく、ここでの毎日。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
この畳の上で朝目を覚した時「ああまだここにいるのか」と云い難い苦悩を感じた
宮本百合子 / 伸子
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