ぱっと乱れて中から吉野紙のような薄色の下着があらわれる。
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:50% 作品を確認(青空文庫)
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かまきり
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前後の文章を含んだ引用
......る。おやと云う思い入れが充分ある。ところを一足 飛びに君 の後 ろへ廻って今度は背面から君の羽根を軽 く引き掻 く。あの羽根は平生大事に畳 んであるが、引き掻き方が烈 しいと、ぱっと乱れて中から吉野紙のような薄色の下着があらわれる。君は夏でも御苦労千万に二枚重ねで乙 に極 まっている。この時君の長い首は必ず後ろに向き直る。ある時は向ってくるが、大概の場合には首だけぬっと立てて立っている。こっち......
単語の意味
薄色(うすいろ)
薄色・・・薄紫色のこと。薄い紫色。薄い染色であるから。「薄紫(うすむらさき)」「浅紫(あさむらさき)」 ⇔ 濃色(こきいろ・こいろ)。
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ぱっと乱れて中から吉野紙のような薄色の下着があらわれる。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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淡いオレンジの夏アカネだ。七月も終わりになる頃、このトンボは、あたしたちの街のあちこちに、群れて飛ぶ。夏の盛りと秋の始まりが、もうそこまで来ていた。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
(こおろぎの)雄の、羽根を擦り合せている音は、まるで小声で女を呼ぶような甘くて物悲しいものであった
林 芙美子 / 泣虫小僧 amazon
虫たちの声が地の底からうねってきた。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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