泥濘 を急ぐ足音
志賀直哉「暗夜行路 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:4% 作品を確認(amazon)
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雨の景色、視界
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前後の文章を含んだ引用
......けるように餉台の上の烟草盆から紙巻へ火を移すと、勢いよく立ち上って、障子を開け、一人縁へ出て行った。彼が、がたがた云わしてそこの硝子戸を開けると、同時に雨の音、泥濘を急ぐ足音などが聴えて来た。「いい恰好をして駈けて行く」彼は通りを見下ろしながら云った。 女中が今云った芸者の断わりと、代りを云って来た事とを云いに来た。 間もなく、その......
単語の意味
泥濘(ぬかるみ・でいねい)
泥濘・・・雨や雪解けなどで地面がドロドロになっているところ。
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雨の景色、視界の表現・描写・類語(雨・霧のカテゴリ)の一覧 ランダム5
雨のおかげであらゆるものの色がくっきりと見えた。地面は黒々として、松の枝は鮮やかな緑色で、黄色の雨合羽に身を包んだ人々は雨の朝にだけ地表をさまようことを許された特殊な魂のように見えた。
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
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