長い時間霧を見ていた。そうしているとおしまいには、乳白色の水滴の一粒一粒が見えてくるようになった。
小川 洋子 / 夕暮れの給食室と雨のプール「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 ページ位置:2% 作品を確認(amazon)
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霧・かすみ・もや
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前後の文章を含んだ引用
......ような息苦しい霧ではなく、透明な清らかさを持っていた。手をのばすと、その薄くてひんやりしたベールの感触を味わうことができそうだった。 わたしは段ボールにもたれ、長い時間霧を見ていた。そうしているとおしまいには、乳白色の水滴の一粒一粒が見えてくるようになった。ジュジュはにおいをかぎまわることに疲れ、足元で丸くなっていた。背中がぞくぞくしてきたので、わたしはもたれていた段ボールのガムテープをはがし、中からカーディガンを......
単語の意味
乳白色(にゅうはくしょく)
乳白色・・・乳汁のように、わずかに黄色みのある白色。
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霧・かすみ・もやの表現・描写・類語(雨・霧のカテゴリ)の一覧 ランダム5
水のように濃くこめた霧
小林多喜二 / 蟹工船
白い霧が濛々と渦巻くばかり-。その感覚は胸をキュンと締めつけるほど不気味なものだった。影をもたない人間を見てるように。
石坂 洋次郎 / 山のかなたに amazon
長い時間霧を見ていた。そうしているとおしまいには、乳白色の水滴の一粒一粒が見えてくるようになった。
小川 洋子 / 夕暮れの給食室と雨のプール「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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「雨・霧」カテゴリからランダム5
乳色の靄が風に次第に追い払われると、
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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