リビングはL字型をしていて、そこに和室が嵌まるような間取りになっている。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:56% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
室内の雰囲気
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......トイレで、その奥が洗面所と風呂場になっている。右側はキッチンとリビング……いわゆるLDKだ。和室もそちら側にある。二階に上がる階段は中央の廊下から伸びている。 リビングはL字型をしていて、そこに和室が嵌まるような間取りになっている。和室は六畳。ふすまが閉まっていたが、開けてみると中央にこたつ台が置かれ、たんすやテレビなどがあった。団欒の部屋だったのだろう。 リビングはダイニングテーブルや応......
ここに意味を表示
室内の雰囲気の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(古い造りの平屋)昔の家だからか、天井が低く、全体的にこぢんまりしている。玄関の正面にある襖は閉じられていて、にな川はその襖の脇にある磨りガラスの敷居戸を開けた。薄暗い板張りの細長い廊下が長く続いていて、靴下を通して、板廊下の冷たさが足の裏に染みてくる。今が初夏だということを忘れさせてくれる家だ。廊下の奥にある引き戸の先には、日当たりの悪い狭い庭があり、《…略…》庭には盆栽や古雑誌、旧式の小さな洗濯機や物干し竿なんかがあって、さしずめ屋根のない物置きといったところ。足元の生えっ放しの雑草には、蚊が群がっている。
綿矢 りさ / 蹴りたい背中 amazon
新しい食卓の上に置かれたドイツ製の自動拳銃は、ひどく無骨で寡黙に見えた。そしてどこまでも黒々としていた。しかしおかげで、まったく無個性だった部屋にひとつの集約点が生まれたようだった。「自動拳銃のある風景」と青豆はつぶやいた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
私は自分がみじめに思えて仕方がなかった。別れた男との幾月かを送ったこの部屋の中に、色々な夢がまだ泳いでいて私を苦しくしているのだ。――引っ越さなくてはとてもたまらないと思う。
林芙美子 / 新版 放浪記
少しカントリーがかったかわいい部屋
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「室内のようす」カテゴリからランダム5
封建社会の遺物らしい城郭めいた真っ黒い門が、おどかすようにのしかかる
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
薄暗い部屋の中に、月の光がしみてくるようだった。窓の隙間から入ってきそうだ。
よしもとばなな / 銀の月の下で「まぼろしハワイ」に収録 amazon
赤茶けた畳には煮しめたような汚点(しみ)がついている
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
同じカテゴリの表現一覧
室内のようす の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ