他者とは決してわかちあえない、彼女自身だけの内面の苦悩のようなもの。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 ページ位置:63% 作品を確認(amazon)
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影がある人
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前後の文章を含んだ引用
......ふと思った。よく考えてみたら神経症的でもないし、筋が通っている。 じゃあ、魅力って何だろう? と、思った。あのずれ具合や、自立している才能の、自己充足的な何か。他者とは決してわかちあえない、彼女自身だけの内面の苦悩のようなもの。数人にしか通じない強力な合言葉。 夜更けの電話ボックスに寄り添うサングラスをかけた萃は、風に舞い踊る柳の枝のように見えた。「何で夜中にサングラスを?」 私はたず......
単語の意味
内面(うちづら・ないめん)
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当初の印象を言えば、性格のおとなしそうな無口な娘だった。だが、それだけにどこか心の 裡 を他人に明かさない〝陰の部分〟を抱いているふうな様子がなくもなかった。 その印象は今でもずっと続いている。一緒に暮らしていても、濁った水底を透かすようなもどかしさを覚えることがある。
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
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あなたは人をすぐ信じる。世間の人間は決して表面から見るようなものではありません。
宮本百合子 / 伸子
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