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(寂しそうに笑う)彼女はぱっと笑った。その笑顔の分だけ、心が閉じているような印象があった。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 ページ位置:52% 作品を確認(amazon)
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愛想笑い・作り笑顔
影がある人
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前後の文章を含んだ引用
......で果てしなく広がっていくような感じがして、救われるわ。うらやましいって思われるのはあなたよ。あれ、あの本の中でいちばんいい小説だと思うな。」「本当?」 と言って彼女はぱっと笑った。その笑顔の分だけ、心が閉じているような印象があった。「でももう、どっちにしても死んじゃった人だし。それで全部、書いたものも。永久に増えることないんだなぁ。」「私、思ったんだけど、咲にこれ、コピーしてあげちゃってみ......
単語の意味
笑顔(えがお)
笑顔・・・笑っている顔。笑みを含んだ顔。にこにこ顔。
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愛想笑い・作り笑顔の表現・描写・類語(表情・顔に表れた気持ちのカテゴリ)の一覧 ランダム5
息子は思いがけない歓迎ぶりに困惑し、身体を強ばらせていたが、口元だけはゆるませ、彼なりに相手の熱意に応えようとしていた。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
穏やかな横顔は微笑んでいるものの東京で暮らすことをやめてしまったことに対するわだかまりを含んでいるようにも見えた。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
口元では笑みで応えているが、眼は笑っていない。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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影がある人の表現・描写・類語(性格・態度のカテゴリ)の一覧 ランダム5
他者とは決してわかちあえない、彼女自身だけの内面の苦悩のようなもの。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
当初の印象を言えば、性格のおとなしそうな無口な娘だった。だが、それだけにどこか心の 裡 を他人に明かさない〝陰の部分〟を抱いているふうな様子がなくもなかった。 その印象は今でもずっと続いている。一緒に暮らしていても、濁った水底を透かすようなもどかしさを覚えることがある。
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
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「表情・顔に表れた気持ち」カテゴリからランダム5
顔一杯に笑いを拡げながら
野間 宏 / 暗い絵「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
憎みながらも、愛想笑いを忘れなかった。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
「笑う・笑み」カテゴリからランダム5
それを思うと、武内は 馬鹿らしくなって、ひとり天井を見つめたまま薄笑いを浮かべた。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
「幸福 」だといって朱い唇でヒステリカルに笑いもする。
岡本かの子 / 巴里の唄うたい
「性格・態度」カテゴリからランダム5
初めて行った私を十年のお友達のように話して下すった。
林芙美子 / 新版 放浪記
会話の運び方にも相当無理がある
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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