木の間からチラチラと射 すいっぱいな日光の靨
吉川英治 / 銀河まつり ページ位置:35% 作品を確認(青空文庫)
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木漏れ日
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前後の文章を含んだ引用
......」 すこし汗ばむような陽気だった。杏 の花の香が熟 れている。 お芳は、足をとめた。森の中からこっちを向いて歩いてくる慎吾の笑い顔を見つけた。そして、彼の顔や肩へ、木の間からチラチラと射 すいっぱいな日光の靨 にうっとりとした。 「七の家へ行くのだろう」 「ま」 「驚いたか。余りよく知っているので」 ――帰ろうかしら。 彼女は困った顔をした。 「何もかも兵助殿から聞いている。......
単語の意味
木の間(このま)
日光(にっこう)
木の間・・・立ち並んでいる木と木の間。
日光・・・日の光。大陽光線。
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日の光が、数知れず枝をさしかわしている低い灌木の隙間をようやくのことで潜り抜ける
堀 辰雄 / 風立ちぬ amazon
茂みの隙間から射し込んだ朝日の縞
横光利一 / 日輪
いやにくっきりとした初夏の日差しが、頭上にはりだした樹木の枝の影を路地の地面にまだらに散らせていた。風がないせいで、その影は永遠に地表を離れることなく固定された宿命的な しみ のように見えた。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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建物も陽にさらされて真っ白
よしもとばなな / 銀の月の下で「まぼろしハワイ」に収録 amazon
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