TOP > 人物表現 > 記憶 > 忘れられない・心に強く残る
TOP > 人物表現 > 記憶 > 耳に残る・音声を覚えている
そう思うとまた、俊一、俊一と呼ぶカヨの声が甦って、十和子はテーブルに肘をついたまま両耳を押さえる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:49% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
忘れられない・心に強く残る
耳に残る・音声を覚えている
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......締役を務める名の知れた照明器具メーカーに、専属のプロダクトデザイナーとしての地位を得たのだから。 いつかはもどってくるのだろうか? もどってくるような気がする。そう思うとまた、俊一、俊一と呼ぶカヨの声が甦って、十和子はテーブルに肘をついたまま両耳を押さえる。そう、黒崎はカヨのところへもどるのだ。黒崎の失踪はカヨのものであって、十和子のものではない。十和子にとってはそんな失踪などなかったも同じではないか? 八年前にす......
ここに意味を表示
忘れられない・心に強く残るの表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ずっと彼女を眺めていた。時間はそこでいったん静止し、その光景はぼくの記憶の壁に鮮明に焼きつけられることになる。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
消そうとすればするほど、薄命な女の死に顔や、因果な子の乳の香が、そこらに、ちらつく。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
身体の奥に昨日の記憶の火照りが残る
黒井 千次 / 春の道標 amazon
このカテゴリを全部見る
耳に残る・音声を覚えているの表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
二十日鼠がひがな一日小さな車を廻すように、一つの言葉が頭の中で音を立てて廻っている
向田 邦子 / 思い出トランプ amazon
その「そうかしら」という彼女のいくらか語尾をはね上げて発音する声が、いまも、はっきりと彼の耳の中深くで甦った。「そうかしら」それは彼の耳の中の空気を、十年前と同じやわらかい振幅でふるわせるようである。
野間 宏 / 残像「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「記憶」カテゴリからランダム5
同じカテゴリの表現一覧
記憶 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ