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(父を嗅ぐと何年も昔のサーカス小屋を思い出す)その匂いの周辺には、きまってサーカス小屋の風景がなびいている。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 ページ位置:2% 作品を確認(amazon)
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匂いがする・におう
フラッシュバック・走馬灯のように蘇る記憶
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前後の文章を含んだ引用
......言わずアースを舐めていた。「そんなもん舐めるな」「……うん」 アースの先を炬燵の上に置くと、竜夫は寝そべった。父の匂いが落ちてきた。竜夫は父の匂いが嫌いだった。その匂いの周辺には、きまってサーカス小屋の風景がなびいている。 富山城の公園でサーカスを観た日、竜夫は父に抱かれて帰った。すこしうしろから母がついてきていた。まだ小学校にもあがらないころであった。重竜の首筋に鼻をつけてうと......
単語の意味
靡く(なびく)
風景(ふうけい)
靡く・・・1.草や藻、布などの長くて軟らかいものが、水や風の流に従って横に動く。
2.権力者の意思や命令に従う。また、女性が男性の言うことを受け入れる。
2.権力者の意思や命令に従う。また、女性が男性の言うことを受け入れる。
風景・・・自然の景色。目の前に広がる眺め。その場の情景。
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匂いが細かな霧のように辺りを漂っている
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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なつかしくも幻燈画のように、彼の脳裡を去来する。
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
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鼻から入って腹まで届く匂い。
朝井 リョウ / 燃えるスカートのあの子「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
生臭い魚の香は強く部屋じゅうにこもったけれども、それは荒い大海を生々しく連想させる
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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回想と夢が、分かち難く交じり合いながら絵巻物のように繰りひろげられる
多岐川 恭 / 夢魔の寝床 amazon
これまでの出来事が突風のように頭の中に吹き荒れる
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
(いつだったか)思い出せない。時間の流れが不均一になっていて、距離感が安定しない。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
脈絡なく、過(よぎ)る。頭の中を、ふわりとそれらの記憶が浮遊した後で、ゆらりゆらり埃が舞いながら落ちるように、記憶の場面が沈む。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル amazon
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