ただの醜い肉片
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置：34% 作品を確認（amazon）
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舌
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前後の文章を含んだ引用
......ないのだろう。水島の唾液に触れたからなのか。 もう一度洗面所で調べると、やはり舌は変わってしまっている。なんと言ったらいいのか、ある種の異彩を放つ特殊な存在からただの醜い肉片に、肉体感覚の熱い焦点からちっぽけな味覚器官に。もっとよく見てみようとするがあまり興味が湧かない。かわりに水島のことばかりが頭に浮かぶ。 洗面所にいるついでに、......
単語の意味
肉片（にくへん）
肉片・・・肉のカケラ。肉の切れ端。
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黙り込んで、口のなかで自分の舌を飴玉のように転がしている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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軟らかい唇の内側に、粒のそろった種子のように歯が一列並び
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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