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末広な、青ッぽいカンテラの光が揺れる度に、ゴミゴミした棚の一部や、脛 の長い防水ゴム靴や、支柱に懸けてあるドザや袢天 、それに行李 などの一部分がチラ、チラッと光って、消えた。
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:16% 作品を確認(青空文庫)
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揺れる炎・ともし火
ランプ・手に持つ明かり
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前後の文章を含んだ引用
......。フンづけられたって、目を覚ます筈がなかった。全部照し終ると、一寸立ち止まって舌打ちをした。――どうしようか、そんな風だった。が、すぐ次の賄部屋の方へ歩き出した。末広な、青ッぽいカンテラの光が揺れる度に、ゴミゴミした棚の一部や、脛 の長い防水ゴム靴や、支柱に懸けてあるドザや袢天 、それに行李 などの一部分がチラ、チラッと光って、消えた。――足元に光が顫 えながら一瞬間溜 まる、と今度は賄のドアーに幻燈のような円るい光の輪を写した。――次の朝になって、雑夫の一人が行衛 不明になったことが知れた。 皆......
単語の意味
臑・脛(すね)
臑・脛・・・足の、膝(ひざ)から踝(くるぶし)までの部分。とくに、その前面をいう。脛(はぎ)。
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夕顔の花のようなカンテラの灯
林芙美子 / 新版 放浪記
暗い寒い港町には提灯 の火があっちこっち飛んでいた。
林芙美子 / 新版 放浪記
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電気スタンドがかすかな光芒を天井に投げて、光の波紋を作っている。その影が微細に揺れて彼は身を起こした。
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
台所は電気が消してあるので巻子の背後には廊下の蛍光灯の安っぽい光がちろちろして全体的に灰色であった。
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
歩くにしたがって暗さが増してゆく。不安が高まって来る。
梶井基次郎 / 闇の絵巻
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火傷の部分に剃刀でも走らせたような疼痛が走った
椎名 麟三 / 美しい女 amazon
ナトリウム塊さながらの焔
稲垣 足穂 / 弥勒 amazon
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