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車体はむんずと乗客を揺り上げながら、急角度に曲った。そのひまに窓外の闇 はマロニエの裸木を、銅像もろとも、掬 い去った。
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:11% 作品を確認(青空文庫)
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カーブを曲がる・ハンドルを切る
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......のだ。 かの女は、なおも、こんな事を考えながら、丸の内××省前の銅像のまわりのマロニエの木をよく見定め度い気持で、外套 の袖 で、バスの窓硝子 の曇りを拭 っていると、車体はむんずと乗客を揺り上げながら、急角度に曲った。そのひまに窓外の闇 はマロニエの裸木を、銅像もろとも、掬 い去った。かの女は席を向き直った。運転台や昇降口の空間から、眩 しく、丸の内街の盛り場の夜の光が燦き入った。 喫茶店モナミは、階下の普請を仕変えたばかりで、電灯の色も浴後の......
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いきなりハンドルが切られて、車は狭い一方通行路に入った。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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ざっとアスファルトをこする音で、自転車が止まる。
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対向車線から救急車のサイレンの音が、ドップラー効果で奇妙に歪みながら高まって来る
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