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芋粥の二字が、彼のすべての思量を支配してゐる
芥川龍之介 / 芋粥 ページ位置:38% 作品を確認(青空文庫)
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集中する・夢中になる
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前後の文章を含んだ引用
......になつた時分には、某 と云ふ侍学生 が、行縢 の片皮へ、両足を入れて馬に乗らうとした話が、一座の興味を集めてゐた。が、五位だけは、まるで外の話が聞えないらしい。恐らく芋粥の二字が、彼のすべての思量を支配してゐるからであらう。前に雉子 の炙 いたのがあつても、箸をつけない。黒酒の杯があつても、口を触れない。彼は、唯、両手を膝の上に置いて、見合ひをする娘のやうに霜に犯されかか......
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