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純白の小箱に入った婚約指輪の、陽を浴びてとけかかった雪の結晶のようにぬれぬれと輝いていた一粒のダイヤ
綿矢 りさ / 自然に、とてもスムーズに「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 ページ位置:89% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......い。話はそれからだ」 結婚しよう、と言ったときの絃のおだやかな顔つきが思い浮かびます。私のために決意をかためてくれた彼。彼の背後に流れていた私の故郷の川の音も。純白の小箱に入った婚約指輪の、陽を浴びてとけかかった雪の結晶のようにぬれぬれと輝いていた一粒のダイヤも。今日、絃と私にしか起こせなかった奇跡。いっしょにいてもいつも心がすれ違っていた私たちがぴたりと合わさった、はじめての記念日。明日は私の誕生日、入籍の日。変更......
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ピアスをのせた手のひらをゆっくり動かし、蛍光灯の光を反射させ
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
白い襟からのぞく金の鎖
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