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愚かで、滑稽で、哀れみを越えて、愛らしさすらあった。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 ページ位置:74% 作品を確認(amazon)
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馬鹿・無知・浅はか
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前後の文章を含んだ引用
......正気に戻ったかのように、動きを止めて、また立ち上がった。ばつが悪そうな顔も見せずに、男は砂埃を払う。 何と愚かな男なんだろうか、と雪子は微笑みを浮かべてしまう。愚かで、滑稽で、哀れみを越えて、愛らしさすらあった。ああ、もしかしたら十年以上若かった自分は、この愚かな愛らしさに惹かれたのかもしれない。 四百三十七秒。雪子は地道と話しはじめてからの時間をカウントしている。「自......
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木の根ッこみたいな馬鹿
小林多喜二 / 蟹工船
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「義」は、武士の掟の中で、もっとも厳格な徳目である。サムライにとって卑劣なる行動、不正なふるまいほど 忌まわしいものはない。《…略…》「義は自分の身の処し方を道理に従ってためらわずに決断する力である。死すべきときには死に、討つべきときには討つことである」
新渡戸稲造 訳:岬龍一郎「いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 (PHP文庫)」に収録 amazon
このひとには全身に自信がみなぎっている。浅黒い肌ではあるけれども、その肌の色は野性の果物の匂いがしている。
林芙美子 / 新版 放浪記
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眼隠しされた奔馬(ほんば)のような無知さで、前後も考えず有無なく結婚してしまった。
嘉村 礒多 / 業苦 amazon
「頭がいいやつは向上心があるからな」
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
それでも岩内の港が波の間に隠れたり見えたりし始めると、漁夫たちの力は急に五倍にも十倍にもなった。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
彼は、神様が戯れに折って投げた紙ひこうきみたいな才能ね。空の高いところに、ある時、突然現れて、そのまますーっと、まっすぐに飛び続けて、いつまで経っても落ちてこない。……その軌跡自体が美しい。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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