神秘的な運命の手によって導かれる行者のような気持ちでソロソロと前に進み出て
夢野久作 / ドグラ・マグラ ページ位置:12% 作品を確認(青空文庫)
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諦める
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前後の文章を含んだ引用
......運命に対する好奇心なぞいうものは、どこへか消え失せてしまって……何事も天命のまま……というような神聖な気分に充たされつつ詰襟のカラを両手で直した。それから、やはり神秘的な運命の手によって導かれる行者のような気持ちでソロソロと前に進み出て、参考品を陳列した戸棚の行列の中へ歩み入った。 私はまず一番明るい南側の窓に近く並んでいる戸棚に近付いて行ったが、その窓に面した硝子戸の中には、色々な奇妙な書......
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どうでもいいという、勇者に不似合いな不貞腐 れた根性が、心の隅に巣喰った。
太宰治 / 走れメロス
彼を憎んだり恨んだりする気持はふしぎになかった。遅かれ早かれ、いずれはこう捕えられたのだという 諦めの感情が胸を支配しているのである。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
須藤勲が大きなため息を吐いた。 「わかりましたよ」
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
(諦めて思索や行為をやめる。心は)その滑らかさを失って凝固した。
梶井基次郎 / 冬の日
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