小さな雨除けだけがついた公衆電話
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 ページ位置:80% 作品を確認(amazon)
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電話機
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......を調べさせたほうが早い。悠木の目は、先ほどから電話ボックスを探していた。 住宅街のほぼ中ほどに広い児童公園があって、その公園に張りめぐらされたフェンスの外側に、小さな雨除けだけがついた公衆電話を見つけた。車を少し手前にとめ、ポケットに小銭を探りながら電話に駆け寄った。 自分のデスクの直通に掛けると、岸が出た。〈整理部が騒いでるぜ〉「できるだけ早く戻る......
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(かかってくるかもしれない)電話というのは置き去りにされた時限爆弾みたいに思える
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
マンションの電話は外国映画のようにベッドの脇に据えてあった。
阿刀田 高 / 捩れた夜「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
(黒電話)狭くて急な階段の裏にそれは設置された。 形容しがたい丸み、暗号めいたダイヤル、耳にフィットするよう計算された受話器のカーブ、可愛らしげにクルクルとカールするコード。そうした何もかもがどこかしらおもちゃめいていたが、僕は最初からそれが、ただものでないことにちゃんと気づいていた。 とにかくその黒色は特別だった。一点の濁りもなく、濃密で、圧倒的で、気高くさえあった。両手に載るほどの大きさなのに、何を 企んでいるのか分からないふてぶてしさと思慮深さを併せ持っていた。そこに一つ黒い 塊 があるだけで、階段裏の薄暗さが奥行きを増すようだった。
小川 洋子 / 先回りローバ「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
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「留守番応答装置を買ったらどうかってうちの先生が言ってたわよ」 「あれ嫌いなんだ」と僕は言った。「あたたかみというものがない」
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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